懸魚とは、神社仏閣の屋根に取り付けられた妻飾りのことを言います。
猪目懸魚(いのめげぎょ)。
洒落っ気の感じられるデザインですよね。
ハート型にくり抜かれた穴が、猪の目を連想させます。
懸魚は元来、木造建築の火難除けの意味を込めて施されている意匠です。懸魚という名前の通り、オリジナルの形は魚を模ったものでした。
魚は水を連想させますよね。
魚を懸ける → 水を掛ける という発想のようです(笑)
蕪懸魚(かぶらげぎょ)。
カブラの形を彷彿とさせる懸魚です。
日本全国を見回してみても、最もポピュラーな形の懸魚がこの蕪懸魚です。
魚の尾びれのようなモノが屋根の破風板に吊り下げられているようにも見えますよね。懸魚の由来が何となく分かるような気が致します。懸魚の両サイドに波のような鰭が付いているのも印象的です。
◇紙垂 注連縄にぶら下がっているアレ、「四手」とも書きます!