春分の次候を桜始開(さくらはじめてひらく)と言います。
七十二候(しちじゅうにこう)の十一候に当たり、桜の花が咲き始める頃を意味します。
日本人の心の花ともいえる桜の花。
開花期間の短さがかえって人の心を惹き付ける桜の花。
春分初候の雀始巣(すずめはじめてすくう)から、いよいよ桜の季節へと入って参ります。
桜の名所・吉野山では、金峯山寺にて吉野花会式が執り行われます。ご本尊の蔵王権現の御神木である桜を神前に供え、奴行列を先頭にして僧侶、稚児、山伏や信徒らが列をなして竹林院から蔵王堂まで闊歩します。
春の風物詩である「揚げ雲雀」も、ちょうどこの時期と重なります。
七十二候の桜始開を覚えておきましょう。