人頭蛇身で蓮に乗る宇賀神(うがじん)。
宇賀神とは中世以降に信仰された神様の名前で、仏教語の「財施」を意味する宇迦耶(うがや)に由来するのではないかと言われます。
京都府宇治市の三室戸寺に祀られる宇賀神。
宇賀神の歴史を辿ってみると、日本神話に登場する宇迦之御魂(うかのみたま)神との関係が見えてきます。穀霊神・福神としての信仰を集めた宇賀神は、後に弁財天と習合して宇賀弁財天として祀られることもありました。
今でも栃木地方には、宇賀神姓が見られます。
苗字の由来にも、この宇賀神が何らかの形で関係しているのでしょうか。
翁の顔に蛇の体を持つ神様は、そのインパクトの強さから参拝客の人気の的になっていました(笑)