馬酔木(あせび)とは、各地に自生するツツジ科の常緑灌木の名前です。
春になると、壷形の小さな白い花を咲かせることで知られます。
馬酔木(あせび)。
読み方には色々あって、アシビ、アセボなどと言うこともあります。
常緑の葉には毒素が含まれており、これを食べれば中毒症状に陥ると言われています。葉を煎じた汁は、殺虫剤や皮膚病の薬として利用されています。
とても可愛らしい花を咲かせます。
小さな白いベルが多数ぶら下がったような格好をしています。まるで教会の結婚式におけるウェディングベルの連打を想像させます(笑)
馬酔木の材は大変堅く、薪炭材や細工物として利用されます。
「毒柴」という別名もあり、あせびの特性をよく表していますね。
畑の境目を表すために馬酔木を植えた馬酔木境(あせびぎり)という植え込みがありますが、これは風除けや土止めの用途のために作られています。猪などによる農業被害を予防するための田畑の外囲いとしても役立っています。
牛馬があせびの葉を食べて麻痺症状を引き起こすと言われるぐらいですから、猪とて同じことなのかもしれませんね。