小学一年生の象徴でもあるランドセル。
ランドセルの語源は、オランダ語の背嚢(はいのう)を意味する ransel (ランセル)に由来します。軍事用語の背嚢に端を発していたとはちょっと意外な事実です。
ランドセルのお守り。
ランセル(ransel)が転訛してランドセルになったという語源のお話。
昨今のランドセルは黒と赤だけではなく、様々な色を楽しむことができるようになっています。カラーランドセルと呼ばれているようですが、神社のお守りなどにもピンク色のランドセル守が販売されていました。
小学校の六年間を通して同じランドセルを背負うことになるためか、体の大きな小学六年生の児童を見ていると、ランドセルがとても小さく見えてきます。
まだ幼いピカピカの一年生が背負い込むランドセルには、生まれて初めて背負う人生の重荷のようなものが感じられて、どこか切ない親心が映し出されます。それこそ軍隊に入隊するわけではないのですが、親元を離れて学びの場を求める我が子の、ささやかな出陣式のようにも思えて参ります。
オランダ語の ransel が訛ってランドセルになったといういきさつを噛み締めたいと思います。