勧請とは、元々は仏に永住を請い願うことを意味していました。
仏教の言葉であった「勧請」が、いつしか神道の世界でも使われるようになっていきました。
現在では勧請と言うと、神仏の霊を移し祀ることを意味します。
本の神社から、神様を別の場所に分祀・分霊する。
分祀された勧請神(かんじょうしん)は「火」に例えられます。
一つの元になる火があり、その火を分けて別の所に移します。火を移したところで、元の火は消えることがありません。移した方も移された方も、その火の勢いを減らすことなく燃え続けます。
分祀・分霊の分かりやすい例えとして用いられます。
全国的に見ても、お稲荷さんや八幡さんは勧請神の多い神社として知られます。