冬瓜の別名を「加茂瓜(かもうり)」と言います。
なぜカモウリと呼ぶのか?その理由を解説致します。
冬瓜の冷やし包み。
淡い緑色の冬瓜を涼しげに仕上げます。
中国から仏教と共に伝わった冬瓜。
未熟な冬瓜の実は、透明な柔らかい毛に覆われています。そのため、古くは「かも瓜」と呼んでいました。「氈(かも)」とは式場やお茶席などでよく見かける毛氈(もう せん)のことを意味します。
毛氈(もう せん)。
加茂瓜というのは当て字なわけですね。
冬瓜が成熟すると毛は無くなり、真っ白な粉を吹きます。
古語辞典で「氈(かも)」を引いてみると、カモシカの毛皮で作った敷物と出ていました。
柔らかい毛に覆われた熟す前の冬瓜。カモウリという別名を持つ冬瓜の由来をご案内致しました。