神道の専門用語に「眷属(けんぞく)」という言葉があります。
眷属とは何を意味するのでしょうか?
春日大社の鹿。
修学旅行でもおなじみですが、奈良の鹿は神の使いであり、「眷属」です。
神社にご縁のある動物は、昔から信仰の対象として尊ばれてきました。
眷属の意味を辞書で調べてみると、一族や親族、あるいは従者や腹心のものと書かれています。眷属の語源は、仏典に見える「眷愛隷属(けんあいれいぞく)」という言葉に由来します。
眷愛隷属は親族や一族を意味し、眷愛(けんあい)とは情けを掛けたり、目を掛けかわいがることを意味します。
伏見稲荷大社の狐や、日吉大社の猿なども眷属として知られます。