新緑の季節を迎えようとしています。
爽やかな初夏の風を「薫風(くんぷう)」と表現しますよね。
薫風、実に綺麗な言葉です。
夏吹く南風、どことなく良い香りのする風・・・風薫る初夏の到来を予感させます。
日本の四季を山で表現するなら、山笑う春、山滴る初夏、山装う秋、山眠る冬となります。山滴る・・・清冽な水を連想させる言い回しですね。
滴(したた)るとは、「下垂る」の意味で、水などが滴となって垂れ落ちる様子を言います。新緑に水が滴り落ちる映像が頭に浮かびます。初夏の代名詞でもる鮎にもよく似たイメージが重なります。