一日千秋とは、一日が千年のように非常に長く思われることの例えです。
とても待ち遠しい、そんな想いを経て一緒になる二人。結婚披露宴のスピーチでも、一日千秋(いちじつせんしゅう)という四字熟語はよく使われます。
一日千秋は耳慣れた言葉としてよく知られますが、似た意味の四字熟語に一日三秋(いちじつさんしゅう)という言葉があります。
「一日三秋」も非常に待ち遠しく思うことを表し、一日千秋と意味合いは同じです。
国語辞典を引いていると、一日千秋の隣りに興味深い言葉を見つけました。
「一樹の陰一河の流れも他生の縁」(いちじゅのかげ いちがのながれも たしょうのえん)。
見知らぬ人同士が同じ木陰に宿り、同じ川の水を汲むのも、みな前世からの縁であるという意味を表します。袖振り合うも他生の縁、とよく似た言葉ですね。
一日千秋とは、一年の経過を巡り来る秋の季節に感じるのでしょうか。物思いにふける秋にぴったりくる言葉ではないでしょうか。