ナラ枯れとは、カシノナガキクイムシ(カシナガ)が媒介するナラ菌により、ミズナラ等が集団的に枯損する現象をいいます。
本州の日本海側を中心に発生しているナラ枯れ。
ナラ枯れの防除対策として、健全木にビニールシートが巻かれています。
健康な木にカシノナガキクイムシが侵入するのを防ぐため、粘着剤等の塗布またはビニールシートの被覆が実施されています。
カシノナガキクイムシ。
体長わずか5ミリメートルほどの小さな虫です。
ナラ菌(Raffaelea quercivoraラファエリア クエルシボーラ)が樹幹内で繁殖し、形成層が壊死して通水疎害を起こし枯れていくナラ枯れ。
カシノナガキクイムシは元々日本に居た在来種で、江戸時代以前から被害はありました。しかしながら、局地的な被害に止まっており、近年のような爆発的な被害は報告されていませんでした。被害拡大の裏には、里山を破壊してしまった人間が、動植物界に混乱をもたらした事情が取りざたされています。