蹄(ひづめ)の数が偶数の動物を偶蹄目と言います。
牛や鹿が偶蹄目に属します。
鹿の足。
蹄が2つの偶蹄目ですね。人間に例えるなら、中指と薬指の2本で立っていることになります。肉食獣から逃げるために速く走らなければならない!そんな必要性から、爪先立ちになっていったものと思われます。その証拠に牛などには、かかとの部分に副蹄と呼ばれる蹄の跡のようなものが見られます。
東大寺南大門と奈良公園の鹿。
鹿や牛は偶蹄目ですが、馬は蹄が1つの奇蹄目に属します。
馬は中指一本で立っていることになりますね。草原に生きる馬に比べ、高低差のある山に生息する鹿は体のバランスを取る必要があります。そのため、一本の蹄では不安定なわけですね。